籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

その瞳からは決して目を逸らすことができなくて。

気づいたら、ゆっくりと玲が顔を寄せてきた。


言葉を交わさなくとも、玲がなにを求めているのかわかったから――。

わたしはそっと目を閉じた。


わたしも、玲を受け入れたかったから。


――そのとき!


コンコンッ!

「美鳥さん、いらっしゃいますか?」


そんな声が聞こえて、慌てて目を開けた。

見ると、玲も同じようにはっとしている。


そして、玲はすぐさまわたしから離れた。


「…すまない。どうかしてた…」


片手で顔を覆い、重いため息をつく玲。


どうかしてたって――。

わたしはあのまま、どうにかなってしまいたかった。


玲も同じ気持ちだったから、そうしてくれようとしたんじゃないの…?


コンコンッ!

「美鳥さん!いらっしゃいますか?」