籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

…気まずくなるのも当たり前だよね。


今さらだけど、あのときのことを後悔して唇を噛む。


玲が今どんな顔をしているのか。

その反応を見るのもつらくて、わたしは背中を向けた。


すると、そのとき――。


「嫌いになんてなるかよ…!」


突然体を抱き寄せられて、耳元で玲の声がした。


それもそのはず。

なんと、玲がわたしを後ろから抱きしめていたのだった。


「言っておくが、これまで俺は一度だってお前を嫌いになったことなんてない。むしろっ…」


そう言って、言葉を飲み込む玲。


“むしろ”……なに?


わたしの胸がドキッと鳴る。


振り返ると、玲が伏し目がちにわたしに視線を送っていた。


「むしろ、俺は…お前のことが…」


玲がそっとわたしの顎を持ち上げる。

まるで『俺だけを見ろ』と言わんばかりに、玲の熱を帯びた瞳がわたしを捉える。