籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

* * *



「ひとまずは、これでいいだろう」


そう言って、わたしのやけどした腕に塗り薬を塗る玲。


わたしは自分の部屋で、やけどした腕を玲に手当てしてもらっていた。


「あの…、玲。今日のお兄ちゃんのお見舞いは――」

「こんな状況でいけるわけないだろ。今日は部屋で安静にしていろ」

「…そうだよね」


わたしは、あからさまに肩を落とす。


お見舞いの日程が決まったときからずっと楽しみにしていたのに…。


「そのかわり、見舞いは近々行けるように俺から十座に口利きしておくから」

「…ほんと!?ありがとう、玲」


喜ぶわたしの両腕に、玲が丁寧に包帯を巻いていく。

『痛くないか?』と何度も尋ねながら、やさしくそっと。


玲がわたしの手を取り、それだけでドキドキしていた。