籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

茉莉花さんの両脇を力尽くで押さえる。


「十座、お願い…!!十座のそばにいられるなら、あたしはなんだってする――」

「だったら、その顔に熱湯をかけさせろ。美鳥にしようとしたことと同じように。それで許してやってもいいぞ」


十座は冷たく言い放つと、茉莉花さんに鋭い視線を向ける。

十座が言い渡した度を超えた条件に、思わず言葉を失う茉莉花さん。


「あたしの…この顔に?」

「ああ。ただし、アッツアツに沸騰した湯をな」


十座は嫌味たっぷりに微笑む。


その表情を見て背筋が凍ったのは茉莉花さんだけではない。

わたしもその1人。


だって…そんなことをしたら、わたしくらいのやけどじゃ済まされないから。


「で、やるのか?やらねぇのか?」


茉莉花さんに詰め寄る十座。

しかしそんなこと、聞かなくたって答えはすでに出ているようなもの。