籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

玲はギリッを唇を噛み、茉莉花さんに目を向ける。


「茉莉花さん、一体なにをしようとしていたのですか…!」

「うるさいっ!!あとちょっとで、その女の顔をめちゃくちゃにできたっていうのに!」


水たまりが浮かぶ地面には、茉莉花さんがさっきまで持っていたポットが虚しく転がっている。


「玲!あんたは、その女のただの世話役でしょ!?あたしたちのことに首突っ込むんじゃないわよ!」

「任された妃候補を守ることも、世話役の重要な勤めです。もしそれでも傷つけようとするのなら、茉莉花さんでも容赦はしません」

「…あんた、だれに向かってそんな口利いてるの!?あたしは、妃候補No.1よ!!」


茉莉花さんは、首元の純金がついたチョーカーを指さす。


茉莉花さんの言うとおり、いくら副総長の玲でも妃候補のほうが立場は上。