籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

そして、わたしの体をぬくもりが包み込む。


気づいたときには、玲がわたしのことを茉莉花さんからかばうようにして抱きしめていた。


「れ…、玲…!」


恐怖から解放されたわたしは、玲の胸に顔をうずめる。


「この腕っ…。どうした…!?」

「…あ、これは…」


わたしの腕は、熱湯がかかったところがすぐわかるくらいに赤くまだらになっていた。


「すぐに冷やすものを持ってくる…!」


そう言って立ち上がった玲だけど、わたしはその玲の服の袖をつかんだ。


「…待って。行かないでっ…」

「なにを言ってる!早く冷やさないと、やけどの痕が…!」


だけど今のわたしには、この場に玲が必要だった。

なぜなら、茉莉花さんと2人きりになってしまったら、今度はなにをされるかわからない。


判断に迷うもわたしの気持ちをくみ、この場にとどまることにした玲。