籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

するとそのとき、玄関の扉が開いた。


「それにしても、すごい雨ね〜」


外の様子を見に、顔を出したのは茉莉花さんだった。


「…茉莉花さん!」

「ちょっと…あなた、なんて格好してるのよ…!」


びしょぬれのわたしの姿に、茉莉花さんは目を丸くする。


「この雨の中を帰ってきたの!?」

「…はい。途中で降ってきたので…」


わたしもまさかここまでぬれるとは思っていなかったけど。


「茉莉花さん…。すみませんが、…大きめのタオルを持ってきてもらえませんか?さすがにこの格好のまま入るのは…」


わたしがお願いすると、一瞬茉莉花さんは『なんであたしが?』と言いたそうに眉間にしわを寄せた。

しかし、すぐに表情を戻す。


「そうね。あたしの部屋の前の廊下をぬらされるのもいやだし。ちょっとここで待ってなさい」