籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

ところが放課後、学校を出ると空にはいかにも怪しそうな真っ黒い雲が。

しかも、わたしが寮に戻るまでのわずかな間に、いきなり激しい大粒の雨が降り出した。


夏場のこの時期の突然の雷雨は、決してめずらしいことではない。

とはいっても、学園の敷地内しか行動を許されていないわたしは、寮から学校までという短い距離の行き来だけでは傘など持ってきていなかった。


あと少しでというところで降り出したため、わたしは急いで寮へと走った。


まるで弾丸のように打ちつける雨。


なんとか寮の玄関の屋根に入ったときには、全身ぐっしょりとぬれていた。

毛先からは、雨粒が滴り落ちるほどに。


わたしはその場でハンカチを取り出し、体を拭いていく。

だが、すぐにハンカチはぬれてしまい、意味があるのかはわからない。