「もしかして、美鳥に妃候補のNo.1の座を取られるかもって焦ってんのか?」
十座の言葉に、茉莉花さんはとっさに口をつむぐ。
その反応を見る限り、どうやら図星のようだ。
「もちろん王であるオレさまにふさわしい女は、茉莉花…お前だ。お前のその整った美しい顔は、そばに置いてるだけで自慢になる」
「だったら――」
「だがな、同じ景色ばかり見ててもつまらねぇだろ?ずっと海を見ていたなら、たまには山にも目を向けたくなるもんだ」
そう言って、ゆっくりとわたしに目を移す十座。
「オレは、美鳥の顔も好物だからな。茉莉花とはまた違った魅力があって飽きさせねぇ」
わたしを見つめながら舌なめずりをする十座に身の毛がよだち、わたしは身震いした。
「とにかく、十座!海だか山だか知らないけど、十座はあたしだけを見ていればいいのっ」
十座の言葉に、茉莉花さんはとっさに口をつむぐ。
その反応を見る限り、どうやら図星のようだ。
「もちろん王であるオレさまにふさわしい女は、茉莉花…お前だ。お前のその整った美しい顔は、そばに置いてるだけで自慢になる」
「だったら――」
「だがな、同じ景色ばかり見ててもつまらねぇだろ?ずっと海を見ていたなら、たまには山にも目を向けたくなるもんだ」
そう言って、ゆっくりとわたしに目を移す十座。
「オレは、美鳥の顔も好物だからな。茉莉花とはまた違った魅力があって飽きさせねぇ」
わたしを見つめながら舌なめずりをする十座に身の毛がよだち、わたしは身震いした。
「とにかく、十座!海だか山だか知らないけど、十座はあたしだけを見ていればいいのっ」



