籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

でも、これ以上はドキドキしてわたしの心臓がもたないから…。


それに、玲がわたしのことを気にかけてくれているとわかっただけで十分。


とはいっても、わたしもこのままでいいとは思っていない。

茉莉花さんの嫉妬心を鎮めるためには、まずはわたしと十座の仲の誤解を解くこと。


わたしはそうしたいけれど、十座が空気を読むわけがなかった。


「美鳥、こっちこいよ」

「茉莉花には秘密だからな?」

「茉莉花と違って、お前みたいになびかねぇ女もいいね〜」


やたらとわたしに話しかけ、最近ではボディタッチも多い。


それに、勝手に部屋に入ってこられては、わたしに逃げ場などない。


「だから、いつも言ってるじゃない…!部屋に入るときは、ノックをしてって――」

「うるせぇ。オレさまに指図すんじゃねぇ」