うれしいような、でもどこかぎくしゃくして…。
「それにしても…この間から思ってはいたんだが、最近ケガすることが多くないか?」
突然、玲がわたしの右手を取る。
5本ある指のうち3本の指には絆創膏が巻かれ、袖からわずかに見える手首にはアザ。
みんな、茉莉花さんの嫌がらせによって負った傷だ。
治ってはまたでき、小さいけれど日に日に増す傷に気づいてくれる人なんていなかった。
だけど、玲は――。
なにも気にしていないのかと思うような素振りばかりだけど、本当はだれよりもわたしのことを見てくれていた。
「わ…わたし、おっちょこちょいだからさ。ちょっとしたことで、すぐケガしちゃうの」
玲に手を握られたままの今の状況が恥ずかしくて、わたしは手を引っ込めた。
本当は、もっと玲に触れていてほしかった。
「それにしても…この間から思ってはいたんだが、最近ケガすることが多くないか?」
突然、玲がわたしの右手を取る。
5本ある指のうち3本の指には絆創膏が巻かれ、袖からわずかに見える手首にはアザ。
みんな、茉莉花さんの嫌がらせによって負った傷だ。
治ってはまたでき、小さいけれど日に日に増す傷に気づいてくれる人なんていなかった。
だけど、玲は――。
なにも気にしていないのかと思うような素振りばかりだけど、本当はだれよりもわたしのことを見てくれていた。
「わ…わたし、おっちょこちょいだからさ。ちょっとしたことで、すぐケガしちゃうの」
玲に手を握られたままの今の状況が恥ずかしくて、わたしは手を引っ込めた。
本当は、もっと玲に触れていてほしかった。



