籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「寝たまま、人にものなんて頼めねぇだろ」

「頼むって…だれに?」

「雅人だよ」


お兄ちゃんのまっすぐな視線に、雅人くんは姿勢を正す。


「な、なんでしょうか…!副総長」

「まあ、そう硬くなるなよ」


緊張した面持ちの雅人くんを見て、フッと笑うお兄ちゃん。


「RULERの総長は、狙った獲物は絶対に逃さないと聞く。ほしいと思ったものは手に入れないと気がすまないタチらしい」


それを聞いて、わたしはごくりとつばを呑む。


「きっと、目的を達成するまでしつこく攻めてくることだろう」

「…はい。おれもこれだけでは終わらないと思っていました…」

「できることならオレがやり合いてぇところだけど…。あいにく…このザマだ」


自嘲するように鼻で笑うお兄ちゃん。


「だから、頼みというのは他でもない。姫狩りの標的であるRISEの姫を…、オレの大事な妹を守ってほしい…!」