籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

なにかのストッパーが外れたのではないか思うくらい、玲がわたしを激しく求める。


「…もっと、もっと…美鳥がほしい」


もう口に含んだミネラルウォーターなんてすべて飲み干してしまったはずなのに、玲は何度も何度もわたしの唇を貪った。


「美鳥っ…」


わたしの名前を呼ぶ玲の声が耳元で響き、思わず体が痺れる。


…玲、どうしちゃったの。

なんでこんなにも激しくっ――。


それに、どうしてそんなに愛おしそうに…わたしの名前を呼ぶの?


いつもクールで冷静沈着な玲が、まるで我を忘れてしまっているような。


「れ…玲っ。苦し…くて、息ができなぃ…」


わたしがなんとか声をもらすと、はっとして玲が唇を離した。


「俺…今、なにして…」


ようやく正気を取り戻した玲。

その表情は、無意識に予想外の行動をしてしまって、自分自身に驚いているようだった。