籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

まるで、キスを迫られているようで。


こんな至近距離で見つめられたら、玲にわたしの心臓の音が聞こえてしまいそう。


「なんだよ、…飲ませてくれねぇの?それとも、自分からしかけたくせに…意識でもした?」


その言葉に、わたしの頬は一瞬にして熱くなった。

明かりのない部屋で玲には気づかれないとはいえ、おそらく今のわたしは耳まで真っ赤だ。


意識なんて…してない。

…するはずがないっ。


だって、わたしは看病として必要なことをしているだけだから。


わたしは閉めたばかりのペットボトルのキャップをまた外すと、再びミネラルウォーターを口の中へ含んだ。


これは看病。

だから玲のことがどうとか、決してそういうわけでは――。


そのとき、まだ心の準備ができていなかったわたしの唇を…突然玲が奪った。