籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「それからも、何度も十座とタイマンを張ろうと考えた。でもそのたびに、なぜかこの右腕が…言うことを聞いてくれねぇんだよ」


日常生活にも支障はなく、喧嘩ができないといってもある程度の相手ならその力でねじ伏せることができる玲。


だけど、十座の強さは別格。

十座を倒すには、生半可な力では勝てない。


事故前のケガをする前の玲ならともかく、今の玲は十座を前にすると、ケガを負った腕が動かなくなるんだそう。

なんとか動いたとしても、軽いパンチを出せるくらい。


そんなものでは、到底十座は倒せない。


わたしの中では、玲は恐ろしく喧嘩が強いと思っていた。

でも、本当は消えない傷痕を負っていて、十座相手では喧嘩ができない。


『実際、玲サンが喧嘩に加わってるところは見たことがないっすね〜』