籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

そこで露わになった引き締まった背中に、ドキッとせずにはいられない。


「じゃあ、体…拭いていくね」


タオル越しに玲の背中にそっと触れる。


細身、だけど筋肉質の広い背中。

前を向いたら割れた腹筋が見えて、そのたくましさに思わず直視しそうになるのをぐっとこらえる。


後ろ、前と玲の体を拭いて、腕に移ろうとしたときに――気づいた。


「玲…、これ…」


玲の右肩には、肘に向かってまるで稲妻が走ったような傷痕があった。


「…ああ、これは……」


そうつぶやいて、口をつぐむ玲。


「この傷…、どうしたの?…ケガ?」

「…まあ、前にバイクでちょっと…な」


玲はどこか不安そうな表情でわたしの顔をのぞき込み、そして傷痕に目を向ける。


「そのときに骨折して…、ボルトを入れた手術の(あと)