でも、RISEが襲われ、お兄ちゃんが意識不明の重体にまで陥る原因となったのがわたしだとわかって――。
悔しさと悲しさが入り混じった涙が次から次へとあふれ出した。
集会中のRISEのアジトが狙われたのは、きっといつもわたしがそこにいるからだ。
今日も家で夜ごはんの支度なんかしてないで、お兄ちゃんにくっついてアジトに行っていれば、ここまでの被害にはならなかったはずなのに…。
「…ごめんなさいっ。わたしの…、わたしのせ――」
「…美鳥のせいじゃない」
そんなかすかな声が聞こえたと思ったら、わたしの右腕がベッドから伸びた手に握られていた。
驚いて目を向けると、それはわたしを見つめるお兄ちゃんだった。
「お兄ちゃん…!」
「壮馬さんっ!」
わたしと雅人くんは、丸椅子を倒す勢いで立ち上がる。
悔しさと悲しさが入り混じった涙が次から次へとあふれ出した。
集会中のRISEのアジトが狙われたのは、きっといつもわたしがそこにいるからだ。
今日も家で夜ごはんの支度なんかしてないで、お兄ちゃんにくっついてアジトに行っていれば、ここまでの被害にはならなかったはずなのに…。
「…ごめんなさいっ。わたしの…、わたしのせ――」
「…美鳥のせいじゃない」
そんなかすかな声が聞こえたと思ったら、わたしの右腕がベッドから伸びた手に握られていた。
驚いて目を向けると、それはわたしを見つめるお兄ちゃんだった。
「お兄ちゃん…!」
「壮馬さんっ!」
わたしと雅人くんは、丸椅子を倒す勢いで立ち上がる。



