籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

頬は赤く体も熱く、どうやら熱があるようだ。


わたし1人じゃなにもできない。

助けを呼ばなくちゃ…。


「だれか…!だれかきて――」


そのとき、わたしの口を玲の大きな手が覆った。


「人は呼ぶな…」

「…玲!気がついたの!?」


ハァハァと不規則な荒い息。

力のない虚ろな目。


こんなに弱った玲は…初めて見る。


「俺なら…大丈夫だ」


そう言って膝をついて立ち上がろうとする玲だったけど、すぐにバランスを崩し床に倒れる。

その体をすぐさまわたしが支えた。


「大丈夫なわけないじゃない…!ベッドまで運ぶから、…立てる?」


玲はわたしの肩を借りながらなんとかベッドまで歩いていき、崩れるようにベッドに倒れ込んだ。


体が痺れているのか、玲の口元や指先が痙攣している。