籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「お前はこのまま部屋で休んでろ。俺は、状況を把握しに行く」


わたしにそう言って、玲は十座たちのあとを追おうとする。


すると、そのとき――。

一瞬、玲の足がふらついたかと思ったら、よろけた玲が肩からドアにぶつかった。


「…玲、大丈夫…!?」

「ああ…、なんともない」


玲は、わたしに背中を向けたまま部屋から出ていった。



西から攻めてきた暴走族との抗争に備えて、十座はRULERの幹部とそのメンバーとともに迎え撃ちにいった。


あとのことは副総長である玲に一任され、寮には最低人数のメンバーしか残されていない。

こんなに人気がなく、静かな寮は初めてだ。


わたしは玲のことを探していた。

さっき部屋から出ていくとき、足がもつれていたことが気になっていた。


玲は平然として振る舞っていたけど、もしかしてわたしから奪い取って飲んだあの薬――。