籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「…あいつらか。オレさまに喧嘩を売ろうなんていい度胸してやがる」


十座はポキポキと指を鳴らす。


「十座さま、どういたしましょうか…」

「受けて立つに決まってんだろ。あいつらがオレの縄張りに入ることは絶対に許さねぇ。その前に、こっちから迎え撃ってやる」


十座は、幹部とその他のメンバーを招集するように命じる。

そして、玲のほうを振り返る。


「玲!しばらくここを空ける。あとのことは、副総長であるお前に任せたぞ」

「はい」


玲の返事を聞くと、十座はその隣にいたわたしに目を移す。


「美鳥、今日のところはお預けだ。今度は、時間をかけてたっぷりとかわいがってやるからなっ」


まるでわたしのことを刺すように人さし指でさすと、報告にきたメンバーといっしょに慌ただしく部屋から出ていった。