籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

チラリとわたしに横目を向ける十座。


「そ…、そんなこと…」

「だよなぁ?もしそんなことでもしでかしたら、兄貴がどうなるかわからねぇっていうのにな?」


わたしに釘を刺すように、十座はそのいやしい瞳の中にわたしを捉える。


このまま十座に見られていたら、わたしの心を見透かされてしまいそうで…こわい。

今すぐに、この状況から逃れたい。


表情には出さないが、心の中でそうつぶやいた――そのとき。


「十座さま!こちらにいらっしゃいますか!?」


突然、RULERのメンバーが部屋に飛び込んできた。


「なんだ、いきなり!」

「す…すみません!ですが、報告がありまして…!」

「報告だと?」


苛立ちを見せながら、やってきたメンバーのところへ歩み寄る十座。


報告によると、西の地域を牛耳っている暴走族がRULERに抗争をしかけにこちらに向かっているというものだった。