籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

瞬時に小瓶のふたを開けた。

そのとき――。


「…なんだ、これはっ」


小瓶を握っていた手をだれかにつかまれる。


振り返ると、…それは玲だった!


…玲、なんでっ。

わたしの味方じゃなかったの…?


「どうした、玲?」

「妃候補が、なにか怪しいものを持っているのに気がついたので」


玲はわたしの手の中から、無理やり小瓶を奪い取る。


「かっ…、返して!」


不審そうに小瓶を見つめる玲に手を伸ばすも、届くはずもない。


…やっぱり玲は、十座を支える従順な部下。

総長の危険を察知すれば、体が勝手に動くようになっているんだ。


「小瓶?…に、なにか液体が入っているな」


十座は体を起こすと、目を細めて小瓶をじっと見つめる。


「美鳥、どういうことだ。この小瓶に入った液体でなにをしようとした?」