籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

…“変な薬”……?


――そうだ。


その瞬間、わたしから表情が消える。


「…待って、十座」

「あ?『やめて』なんて言葉は聞き入れねぇぞ」

「違うの。せっかくなんだから、ここはわたしから」


わたしはゆっくりと起き上がると、逆に十座をベッドに押し倒した。

その上に馬乗りになったわたしを満足そうに見上げる十座。


「いいねぇ。積極的な女は嫌いじゃない。むしろ大歓迎だ」


…十座、笑っていられるのも今のうち。

RISEを潰し、お兄ちゃんをも狙うあなたを…わたしは許さない。


わたしはブレザーのポケットに手を忍ばせる。

そして、手の中に隠して取り出したのは――あの小瓶。


この体勢なら、十座の口に直接小瓶の液体を流し込むことができる。


…みんなが味わった苦しみ。

十座も同じように味わえばいい…!