籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

よろよろとおぼつかない足取りで自分の部屋へと向かう。

ドアを閉め、そこで力が抜けてドアを背にしてへたり込んだ。


ふと、部屋の掛け時計に目が行く。


「…そうだ。学校……」


今から用意すれば、4限の授業に間に合う。

呆然としながらも、クローゼットから制服を取り出す。


着替えてみたけど、なにかがおかしいことに気づいた。


1ヶ月前から夏服に変わり、ブレザーを着る必要はなくなっていた。

それなのにぼうっとしていたせいで、わたしはいつの間にかブレザーまで羽織っていた。


どうりでなんだか暑いと思った。


「なにやってるの、…わたし」


わたしは力なくベッドに上に倒れ込んだ。


なにかしないと気が紛れなくて、とりあえず学校へ行こうと思ったけど…。

やっぱりRISEのことが気になって、それどころじゃない。