十座は確認するように、左右にいるRULERのメンバーたちに目を移す。

メンバーたちは、みんなこくんこくんのうなずいてみせる。


「ということは、美鳥。自分で言い出した約束を…お前は自ら破るつもりか?」

「だから…、それは…」

「言い訳したけりゃ、戻ってからたっぷりと聞いてやる」


そう言って十座が顎で合図をすると、周りにいたRULERのメンバーたちがわたしを捕まえにかかる。


「わ…、わたしは決して逃げ出そうとしたんじゃないの…!」


両腕を取り押さえられながらも、十座に訴えかける。


「お願いっ…、信じて!」


しかし、そんなわたしの悲痛な叫びが十座に届くことはなかった――。