籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

「美鳥、てめぇは黙ってろ!玲の監視中に起きたことなら、すべては玲の責任だっ」


まだ殴り足りないというように、十座が玲の胸ぐらを荒々しくつかむ。

わたしは慌てて、その間に止めに入った。


「こんなのたいしたケガじゃないじゃない…!わたしだって、言われるまで気づかなかったんだから!それで玲を殴るなんて――」

「…申し訳ございませんでした」


そんな声が聞こえて振り返ると、玲が十座に向かって頭を下げていた。


えっ…。

…玲、なんで……。


「俺がそばにいながら、十座さんの大切な妃候補の顔にケガを負わせ、且つそれに気づかなかったのはすべて俺の責任です」


玲の謝罪を苛立ちを見せながら聞く十座。


「…ったく。お前はRULERの副総長だっていうのに、なにしてやがる。以後、気をつけろ」