籠の中の鳥 〜囚われの姫と副総長〜

『ずっと前からそう決めてたから』


はっきりとではないけど、わたしにはそんなふうに聞こえた。


“ずっと前から”…って、――いつから?

わたしと玲は、RULER(ここ)で初めて会ったんじゃないの…?


わたしは、抱きつくその背中に問うことができなかった。



不動月学園に着くと、わたしはそのまま寮へと連れ戻された。


「「玲さん、美鳥さん!おかえりなさいませ!」」


RULERのメンバーたちが出迎える。


自分の部屋へ戻ろうとしたとき、ちょうど玉座の間が扉が開いた。

中から現れたのは、十座だった。


「おお、美鳥」


十座と目が合い、わたしはすぐに視線をそらす。


「そういえば、玲を連れて兄貴の見舞いに行ってたのか。どうだ?元気だったか?」


憎たらしくニヤリと口角を上げる十座。