「衣吹さん、終わったよ」


待ってる間に1つ、面白いことを思いついた私。

絶対楽しそうだし、面白くない訳がない!


そんな自信から胸を躍らせ、ワントーン声が高くなる。



「ねぇ、羽瑠ちゃん。制服ってまだ持ってる?」

「え?持ってるけど……どうして?」

「それを着て遊びに行かない?羽瑠ちゃんと制服デートしてみたい!」


ゲーセン行ってプリとか、クレーンゲーム、雑貨屋に行って可愛い物見て騒ぎたい!

ほんの少し妄想の中にいると、羽瑠ちゃんが喜んだのがわかった。


「楽しそうっ!」

「でしょ!?よし、決まり!それで行こう!!」


ワクワクする気持ちが止まらない。

私だけ学校に行って、羽瑠ちゃんは羽瑠ちゃんで家のことをやってるから、本当のことを言うと少し寂しかった。