大好きな人と再会した私は、車に乗っても腕に抱きついたまま離れず、いつの間にか眠っていた。
多分ようやく緊張の糸が切れたからだと思う。
紅くんがいないときは独りできちんとしないとってずっと身を強ばらせていたからね。
そして今はシトラスと仄かなタバコ香りとともに温もりの中にいる。
すりっと頬を寄せれば硬い感触がした。
肩に重さも感じる。
「・・・ん?紅くん?」
「あ、起きた?」
眠気の乗った瞼を押し上げると、紅くんが慈しむように私を見つめていた。
「まだ眠いなら寝てていいよ」
そう言いながら私を胸元に抱き込む。
そっと耳を当てると心臓が早鐘を打っていた。
「紅くん、ドキドキしてる?」
「うん。茜が綺麗になったからね」
少しからかうつもりだったのに、逆に私が照れることになった。
多分ようやく緊張の糸が切れたからだと思う。
紅くんがいないときは独りできちんとしないとってずっと身を強ばらせていたからね。
そして今はシトラスと仄かなタバコ香りとともに温もりの中にいる。
すりっと頬を寄せれば硬い感触がした。
肩に重さも感じる。
「・・・ん?紅くん?」
「あ、起きた?」
眠気の乗った瞼を押し上げると、紅くんが慈しむように私を見つめていた。
「まだ眠いなら寝てていいよ」
そう言いながら私を胸元に抱き込む。
そっと耳を当てると心臓が早鐘を打っていた。
「紅くん、ドキドキしてる?」
「うん。茜が綺麗になったからね」
少しからかうつもりだったのに、逆に私が照れることになった。