艶っぽい雰囲気に目が離せない。



「愛してるよ、茜」

「私も紅くんを愛してる」



 最大級の愛を込めて言葉を紡いだ。

 独りぼっちの私はもういない。

 これからは紅くんと共に歩んでいく。

 12年の時を経て、私たちはようやく結ばれた。



〈了〉