私を時峯藤治の元に送り届け鈴井真那と婚約させることで、時峯家と日暮組の仲を強化するためだった。
そうなってしまえば日暮組討滅作戦が裏目に出て、月詠と烏賀陽が制裁を受けることになる。
更に月詠は時峯藤治の孫である私を監禁していたとでも言って罪を被せるかもしれない。
そして日暮千歳は月詠から私を救ったスーパーヒーローかのように振る舞うだろう。
それだけは避けたい。
私は紅くんに監禁されていない。
むしろ日暮千歳が私を拉致監禁している。
その事実を時峯藤治に話して説得できないかな。
紅くんたちは何も悪くない。
独りぼっちの私を助けてくれたのは紅くんで、私が結婚したいのも紅くんだって。
・・・紅くん、今どうしてるかな。
私が連れ去られたから、また取り乱してるよね。
また罪悪感抱えちゃってるよね。
早く会って「私は大丈夫だったよ」って抱きしめたい。
左指で光るルビーの指輪にそっとキスを落とした。
どこかで紅くんと繋がっていると信じて。



