月ノ蝶、赤縄を結ぶ

 そして私が提案したのは膝枕。

 カップルの定番だけどしたことがなかったんだよね。

 大抵は私が紅くんの上に乗っかっちゃってたから。


 本日初めてソファーに腰を下ろした私。

 紅くんのお膝もいいけど、このソファーも柔らかめで座り心地いい。

 紅くんは私の太ももをじーっと見つめ「脚痺れたからすぐに言ってね。退けるから」と心配しながら頭を預けてくれた。



「ふかふかしてる・・・」

「え、そう?」



 しみじみと呟かれたからつい笑いそうになった。

 私が頭を撫でてあげると気持ちよさそうに目を閉じた。

 紅くんの髪は鋭利な銀色をしてるけど、触ると猫のように柔らかい。



「うん。あといい匂いもする」

「それ柔軟剤のいいじゃないの?」

「違う、俺からこんな匂いしない。・・・花束みたいないい香り」



 まどろみながらすぅっと吸われた。

 呼吸一つ一つが肌に直接伝わってくる。