月ノ蝶、赤縄を結ぶ



「初めまして。烏賀陽天(うがや あま)だよ。よろしくね、茜ちゃん」

「よろしく」



 綺麗に切り揃えられたボブカットが揺れて可愛い。

 髪色が暗めだから卯の花色のワンピースが似合っている。

 私たちのやりとりを聞いていたのか、男の子の方も私と向き合った。



「おい先越すなよ。僕は烏賀陽蒼(うがや そう)。天の双子の兄だ」

「よろしく」



 そういえば烏賀陽って月詠と同じ、時峯島を取り仕切る家だよね。

 月詠と日暮が敵対してるって聞いてたから、てっきり他の家ともそんなに仲良くないと思ってた。



「なぁそういやこの間の話だけど」

「今その話するの?」



 蒼くんが何か言いかけたのを紅くんが止めた。

 それから私の方をちらっと見る。



 私に聞かれたくない話なのかな?

 ってことはお仕事関連だよね。