月ノ蝶、赤縄を結ぶ

 涼しい顔で肯定された。



「『うん』って!これから晩餐会に行くんでしょ?見られてもいいの?」

「むしろ見せるために付けたんだけど」

「なんで?」

「・・・茜は俺のものアピール?」



 着飾った紅くんに妖艶な笑みを向けられたのでは太刀打ちできない。



 それに今の発言って、独占欲からくるものだよね・・・?



 何となくそうかなって思う行動はあったけど、こんなにあからさまなのは初めてで、どう反応したらいいのか分からない。

 あわあわしていると、紅くんがネクタイを緩め、鎖骨あたりを晒した。



「茜も俺に付けてみる?」



 紅くんのきめ細やかな肌に朱色が散らせばとても映えると思う。



「・・・付ける」



 その姿を見てみたくなって欲望のまま頷くと、紅くんは愛おしそうに笑った。