「うん。よろしく」
最後の幹部とも無事に挨拶を終え、屋敷全体の案内をしてもらった。
洋館のような見た目でもちゃんと靴は脱ぐタイプの家だった。
でも日本家屋の方とは部屋の数から桁違いで迷子になりそうなほど広い。
紅くん曰く曾祖父さんの趣味らしい。
もっと見て回りたかったけど、思っていたよりも疲れが溜まっていたから早く眠りについた。
ベッドも大人4人が寝転べそうなほど大きかった。
それでも紅くんと身を寄せあって寝たけどね。
「暇ぁ・・・」
ソファーに寝そべりお昼のワイドショーを観ながらそう呟いた。
月詠家本邸にやって来てから早1週間。
屋敷の内装は大体把握したし、庭の散策もしたし、鴾が新しく創ってくれたスイーツも食べた。
日本家屋に住んでいたときとはまた違う日常が待っているかと思いきや、内容はあまり変わらなかった。
それもそのはず。
私は未だに自由に外出することができない。
理由は危険だから。



