そして現在月詠は相性の悪い日暮を弱体化されるために動いていて、日暮側も月詠を下したいらしく拮抗状態が続いている。
その関係で家を空ける日が多かったらしい。
紅くんの話を一通り聞き終わったところで、背中を預けた。
時峯島にそんな裏事情があったなんて知らなかった。
理解はできたけど実感がわかず、夢物語を聞いているようだった。
紅くんとの再会前に観たヤバめの人がでてくる映画にもこんな内容があった気がする。
なんで急に時峯島の話をしたかというと、今度開催される定期報告会のタイミングで本拠地に定住する予定だからだ。
「向こうはここ以上にセキュリティが万全だから家の中で生活する分には安全だと思うよ。それでも怖かったらここに帰って来よう」
「分かった」
紅くんのお仕事の都合上、本拠地で生活する方が負担が減るはずなのに、私の気持ちを優先しようとしてくれる。
今だって素直に頷いた私を「茜はいい子だね」と褒めてくれた。
紅くんは私にとことん甘いから、私もついつい甘えてしまう。



