月詠会の人たちは見た目とのギャップがすごいなと常々思う。
「紅くん遅いね」
「そうですね」
現在の時刻は22時。
部屋で一人待つのも物寂しいから居間で撫子と長春と一緒にテレビを観ている。
まぁ2人は護衛の意味合いが強いんだけどね。
私はソファに座ってるのに2人は両脇に立ってるし。
紅くんが帰って来なくて寂しがる私を見かねたのか撫子が気休めを言った。
「まぁあの方は若頭と会長の二刀流されているんでしゃーないですよ」
「二刀流?若頭と会長の?」
「そうですよ?」
撫子は平然と頷く。
でも本当にそんなこと有り得るのかな。
「紅くんのお父さんとお母さんは?」
前に会長は紅くんのお父さんって言ってたよね。



