眠れなくて死んでしまう前に、酔いにくい体質の私の胃袋が、強いアルコール成分に侵されて悲鳴をあげて死んじゃう。

 そして、はっと気がついたのだ……目を瞑って真っ暗な視界の中に居ても、どこからか届くかすかな光が、どうしても気になってしまっていることを。

 もしかしたら、私は光に過敏な体質になってしまったのかもしれない。

 花粉症だってある日突然アレルギー体質になってしまうらしいし、私は花粉がであるところが光になってしまったということだろうか。

 背に腹は替えられないと高いお金を出して値の張る遮光カーテンを部屋のあらゆる所に掛けても、それでもわずかに漏れている光がどうしても気になってしまう。

 二週間くらいあまりに眠れな過ぎて、思考力や判断力が普段より格段に落ちている私はふと思った。

 待って。