階段を駆け上がり、三階と屋上をつなぐ下から四段目で立ち止まる。
 時刻は四時四十三分。

 私は深呼吸をする。
 そういえばこの七不思議の話をしたときに里子がなにか言っていた気がする。
交換する回数のことだった気がするけれど……。

 思い出す前に時間が来た。
これを逃してはいけない。

 私は大きく息を吸い込んだ。
 そして「交換したもの、全部元に戻して!」と、叫んだのだった。