私自身を好いて一緒にいてくれたわけじゃない。
 里子の顔が浮かんでくる。そうだ、里子になら相談できるかもしれない!

 最初の友達。ずっとずっと、一緒にいた友達。
 だけどスマホを確認して思い出した。

 すでに里子は友達ではなくなっていて、登録していた番号も無くなっていたことを思い出したのだ。
 私には誰もいない。誰も、頼ることはできない。

「うぅ……」
 私はスマホを両手で握りしめて体を折り曲げた。

 胸の奥から寂しさと後悔が溢れ出してくる。それがボロボロと涙になって流れ出す。止めることができない。
「ごめんなさい……! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」

 一体誰に謝っているのか、なにに謝っているのか自分でもわからなくなる。
 だけどとにかく自分は悪いことをしてしまったという罪悪感が重たくのしかかってくる。

 ごめんなさい!もう交換なんて二度としません!
 だからお願い……みんなを私の元へ返して!!