「ちょっと待って! 離婚って本気で考えてるの!?」
『真美……』

 ゴクリと唾を飲んで次の言葉を待つ。どうかふたりの気の迷いでありますように。
『そんなの、当然の結果だろう?』

 お父さんは最後にそう言って、電話を切ったのだった。