そんな2人をただ優しく見守っていたのは、雲海に浮かぶ望月のみであった。 青年の時計は、静かなあの一室の文机の上で開かれていて、障子と障子の隙間から零れ月の輝きを部屋に散らしていた。 何故、開いてあるのかは分からない。 何故、光を散らしているかは分からない。