時を刻まなくなった時計



「っえ……?」

 そんな声が口から零れたのは、いつぶりだろうか。

 その声は、もう永遠に聞けないであろう人の声だった。



 着物を着流しにした姿は、別れ、会えなくなる前のままで、私が時を遡ってしまったのかと思わせるほどであった。