時を刻まなくなった時計



 せっかくの機会なのだから、この美しい景色を目に焼き付けなければ。

 そう思い、雲海に浮かぶ不思議な望月を眺めた。




















「月が綺麗ですね」

 すると、誰もいないと思っていた左手側から聞き慣れた声が聞こえた。