時を刻まなくなった時計

 青年の瞳には、見つめる先の障子の間から見える紅《くれない》に燃えた太陽が。そして、その太陽を優しく包み込むように濃紫《こむらさき》と濃紺《のうこん》のベールの宙《そら》が映っていた。