総長様は恋の反抗期真っただ中




 大好きなぬくもりに包まれながら、ビクビクと体を震わせてしまう私。



 朝都は気づいてくれたみたい。

 私の胸キュン指数が、とうに限界値を超えてしまっていることに。

 もう離さないと言わんばかりに絡みついていた腕を、やっとほどいてくれた。



 これで心臓に休息を与えられる。

 キュン死は免れ、よかったよかった……と思っていたのに。



 真剣な顔の朝都に、無言で毛布をはぎ取られた。



 突然すぎる出来事に私はビックリ。

 でも何も言わずに強引なことをするのが、東条朝都という人間で。



 ひと言『毛布を借りる』と付け加えてくれれば、私の体が勢いで半回転することもなかったのな……



 なんて思ってはみたけれど


 『朝都らしいって言えば朝都らしいか』


 と妙に納得して、フフフと笑みがこぼれてしまった。