私の右頬は、男らしい胸板部分にぺたっと密着。
くるまった毛布の上に、なぜか絡みついている腕。
大事に大事に、抱きしめられているような……
現実を瞳に移すのが、怖いような気もするけれど。
心臓はフライング気味。
キュンキュンうなり始めていて……
抱きしめられたまま、恐る恐る視線をあげてみた。
私の顔のすぐ真上にあったのは、真っ赤に染まったワイルドフェイス!?
「ひゃっ!」
「こっこれは……オマエが倒れそうになったのを助けただけで……」
そっそうだよね。
朝都は純粋に助けてくれたんだよね。
それなのに私は勝手に心臓バクバクで……恥ずかしすぎ。
「あっ、ありがとう……」
「毛布にくるまってるんだから、走るなバーカ!」
私と目を合わせないようにそっぽを向く朝都。
照れを吠えでごまかしているのが明らかだ。
なんで、腕をほどいてくれないの?
朝都は平気なの?
たくさんの生徒たちにガン見されているんだよ。



