総長様は恋の反抗期真っただ中



 大きめな毛布から顔だけを出し、アタフタしてしまう私。

 口から飛び出しそうなくらい心臓が爆駆けをしていて、深呼吸したくらいじゃ収まらない。



 空ちゃんたち3人は、円になって手を取り合い


 「きゃぁ! ひゃぁ! しびれる~」


 「女嫌いの総長様が、椿にプロポーズした!」


 「私たち、その瞬間をバッチリ見ちゃったんだ。心臓苦しいよ~」


 JK特有のハイテンションで、悶え飛び跳ねているんだけど……



 お願いします。

 騒がないでください。



 屋上に集まっているたくさんの生徒たちが、こっちをジロジロ見てくるの。

 ただでさえ朝都は、ワイルドイケメンすぎて目立つのに。

 彼の周りでキャーキャー・ジャンプジャンプされたら、みんなが集まってきちゃうの。



 3人とも落ち着いてと、なだめるつもりだった。

 でも、私の出る幕はなし。



 空ちゃんたちに、鋭い視線を突きつけた朝都が


 「あのさ、椿と二人きりになりたいんだけど」


 不愛想なワイルドボイスを吐き出したから。