「でも姫が、朝都のチームに……」
「入るのは本当だ。でも俺がチームを抜けた後の話な。その女は、次の総長の彼女」
えっとえっと、パニックで脳みそがぐちゃぐちゃになってきちゃった。
「朝都が暴走族のチームを抜けるって、本当なの?」
「ああ」
「朝都の大事な居場所なんでしょ?」
チームのメンバーのこと、家族みたいに大事にしてきたじゃん。
女を拒絶しまくる朝都なのに、仲間には心を許していたりするし。
「まぁ、椿の言うとおりだな。俺にとって、すっげー居心地いい場所だよ」
「それなら抜けなくても……」
「ダメだ」
「なんで?」
「高校を卒業したら、俺はオマエと結婚するんだ。俺にとっての大事な居場所は、一つあればいい」
「……朝都」
「椿、わかってる?」
「ん?」
「俺は今、オマエにプロポーズしたんだからな」



