総長様は恋の反抗期真っただ中


 さーて、どうしようかな。

 参加してくれた100人以上の生徒に、「そろそろお開きです」と伝えたい。



 でも屋上ってかなり広くて。

 私が大声で叫んだところで、全員の耳には届かないよね?

 屋上を駆けまわり、みんなに声掛けしていくしかないか。




 屋上のフェンスから手を放し、走りだそうとした私。



 ……えっ?



 予想外なことが起こり、私の足が完全に止まってしまった。



 冷たすぎる真冬の風が、私の体をカチコチに冷やし固めたからじゃない。



 むしろ暖かいというか……

 私のハートが驚きで、誤作動を起こしてしまったというか……



 なんで私の目の前に立っているの?

 なんで大きな毛布で、私を包み込んでくれたの?



 顔が真っ赤だよ。

 照れているようにしか見えないよ。



 脳内でひしめき合うハテナが、膨らみすぎちゃってツラいの。

 私にわかるように説明をしてよ。



 ……朝都。